アムステルダムの都市プロポーション戦略について

今回はアムステルダムの都市プロポーション戦略について考えていきたいと思います。


「I Amsterdam」とは、2004年にアムステルダムをプロモートする目的で始められたキャンペーンのモットーである。アムステルダムの市民を軸にビジネスや文化全般を見渡し、アムステルダムと人々が未来のビジョンを共有していく為のモットーであり、都市と人とのコミュニケーションの象徴となっている。アムステルダムがこのようなモットーを取り入れた理由は、いち早く自国の世界的文脈のポジショニングの低下に気づいて対策に乗り出したからである。ビジョンの策定とそれを人に伝えるブランド・キャリアーの必要性、そして都市マーケティングを担う組織の設立が提言された。アムステルダムのイメージを市民に浸透させるにはいろいろな角度からコミュニケーションを、取らなければならない。その為の組織も設立された。現在、アムステルダム市内とその周辺地域では都市再生計画が進行中である。いくつかの問題解決に向けて大きく変化しようとしている。「I Amsterdam」という自覚を共有することは、都市と人のコミュニケーションの第一歩である。

 今回、アムステルダムという都市の取り組みを学んだ。前回でバルセロナのキャンペーンについつ学んだがすごく似ているなと感じるところがあった。市民と多くコミュニケーションを取ろうとするなど、基本的な目的は同じだと感じた。市民に都市の誇りや愛着をもたせてより都市に貢献してもらうという目的だと考える。実際にアムステルダムのキャンペーンを見ると、国内外の観光客の85%がアムステルダムに親しみを感じたというデータがあった。これは、観光客がいく先々で市民がよりよいサービスの提供をしたからだと考えられる。